The Coffee Roaster House

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小さなおなべの宇宙論⑥ 深煎りと2ハゼ不要論 How deep can we go after the second crack

 1はぜ開始の次の段階には、現在の宇宙に相当する多様性が溢れていると思う、くろちゃまめ。さらには2はぜには、2はぜの大切な役割があると感じる、くろちゃまめ、でもあるわけですが、世の中には深煎りをされる方でも、2ハゼは不要と言われる方が結構いらっしゃいます。

2ハゼの後のコーヒーの細胞は内部の油が飛び出て、滲みやすくなり、実際に汗をかいたようになったり、焙煎直後から、オイルでコーティングしたようになったりします。

物によっては早い段階で油が酸化したような感じがしてきて、飲みにくく感じることさえあります。

対照的に、1ハゼ後の温度管理を上手にやって、深く煎り込んだものは、豆のサイズは小さめに感じますが、ほとんど油が回って来ず、日持ちもするし、独特のボディ感のあるコーヒーになったりもします。

そういうコーヒーを売りにしているところも多い。
それでも、くろちゃまめの場合、ほとんどの豆はシティからフルシティ に相当する段階の、最大でも30%〜40%くらいの豆が2ハゼを迎えた状態で適切に焙煎終了したものが、焙煎後の香りと日持ちのバランスが取れて、なおかつ、自分の求めているエッセンスが残りやすいと感じています、やはりほとんどのおまめにとって、それぞれの豆の性質に合わせた必要最小限の2ハゼを経験したものがより好ましいと感じます。

もっともそうはいっても、2ハゼに特別にこだわっているわけではありませんし、特にごく最近までは、むしろ、特に2ハゼピーク以降はブラックホールになりかけた星ばかりの寂しい世界に感じていましたし、若い頃は2ハゼを起こさないでおいしく煎れたらどんなにかいいかと思っていたくらいです。

しかし、ごく最近はイタリアンでもおいしいと感じるコーヒーも世の中には結構あるとも感じておりまして、つまり、星の余生というのは、ものによる。

いまではフレンチ以降の深煎りにはその段階の深煎りの魅力があるということを認めざるを得なくなってきてもいるのです。