完全に初回のテスト焙煎です。いつものスタイルでドリップを始めると蒸らしの段階からナチュラルらしい野性味のある、受け取り方によっては十分雑味とも取れる香りがしてきます。間違いなくナチュラル。伝統製法にこだわらず新しい精製に挑戦している新世代のエチオピアの生産者でもナチュラルだと、こうなるんだと改めてナチュラルの難しさ、あるいは奥の深さを感じます。
十分フルシティ を名乗っていいレベルの焙煎度ですが、後半抑えめですので、わずかに酸味が残ります。
比較的飲みやすいモカ。といっても当地北九州ではもう少し深めの焙煎でないと受け入れられないかもしれません。
苦味もほとんど目立たず、妙な癖のない当たり障りのない味。
もう少し、焙煎時間を短縮して、スペシャルティ風にまとめた方が、スペシャルティのモカらしいフレーバーが立ってきて、評価は高まるでしょう。
今回の焙煎だと、せいぜい80点台の評価になりかねない。後味は苦味、酸味、甘みが絡み合ってしまって、これは抽出で救える範囲かと思いますが、人によって評価がバラつきやすいバランスと思われます。
でも生豆の品質からすれば、80台の真ん中は十分狙えそうな銘柄です。
深煎り耐性については△
2017クロップのあるところの商社で仕入れたイルガチェフのナチュラルの方がエチオピアのナチュラル中ではもっとも深煎りには向いていたと思います。