Coffee Beans Kurochamame

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ドリップバッグの再評価 ③

先々月の終わりから先月にかけて、新しいドリップバッグ外装をテストしようと思ってまとめて200近く作成した分があったのですが、この時点ではまだ焙煎からあまり時間をおかずに作成する方がおそらく有利だろうと思い込みが強く働いていたこともあって、あまり間髪を開けずドリップバッグにしてしまいました。

それも粉砕して直後に作成して脱酸素剤を使って封入したものです。

作成完了後2、3日の間はまだ良かったので試しに少し知り合いにためしていただいたのですが、その後は香りは後退して、飲みにくいバランスになり、もう残りは廃棄するしかないかと思っていた分がありました。

確かに焙煎も少し、癖があったかもしれない。焙煎から3週間程度はおいた方が無難だったかもしれないなど、うまくいかなかった原因はいろいろ考えられたのですが。

ダメ元で5月の25日ごろにいったん、開封して放置してから、飲んでみるというのをやってみたのですが。そのうちの残りの一つが開封したまま出てきたので、試してみました。

思ったより甘味も香りも出てきて、そこそこバランス良くなり、それなりに復活しています。作成直後の印象に近く、飲みやすさはうわ回っているかも。特別なおニュー感はない代わりに、特に劣化した印象もない。

どうも、いいワインほど、開栓後すぐよりも、むしろ、数十分後から花が開いて、半日程度かけて、ゆっくり変化しながら、楽しめるといったことが言われているように、コーヒーも粉砕した後、ある程度は酸素に触れさせた方がいいのかもしれません。

ワインの場合、開栓イコール空気に触れることイコール酸素に触れること、でいいのですけれど。

コーヒーの場合、自ら二酸化炭素を発生させているので話がややこしい。すぐには酸素に触れない部分が結構残る。また二酸化炭素が内側から外側に移動する間に何かが起こっている可能性もあります。さらに、脱酸素剤自体も意外と二酸化炭素と結びつきやすいようなのです。ですから、思ったほど作成当初は効いていないかもしれません。

そういう事情があって、焙煎後の変化への酸素の影響は評価が難しいということは言えると思います。

これまでのところ、適切なタイミングで酸素に触れることが重要なようです。ずーっと酸素に触れっぱなしなのはNGでしょうけれど、その逆にまったく触れないのは同じくらいかもっと悪い。流石に抽出の際に多少は酸素に触れるでしょうが、そのタイミングではやはり遅すぎる。

粉砕後に程よく二酸化炭素が抜けることと、入れ替わりにある程度の酸素に触れることはコーヒーにとっても大事な要件ではないかと認識を改める必要を感じました。