The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

いまさら、予熱の話➖3分間待つのだぞ

最近のカップラーメンは5分間かかるのとか結構ありますけど、よく知られている話で本当は現在(というかすでに90年ごろには登場していたはず)の技術では1分で仕上がるように作るのは難しくないそうです。

でも、いまさら1分といわれてもほとんどの人は3分待ってしまってその時は、基準の3倍の時間ですから、のびのびで食べれたもんではない。

ということでいまだに3分が標準です。実際3分間表示のカップ麺でうっかり5分くらい待っても意外においしく食べれたりする。標準の5割増の時間とあれば誤差の範囲というくらい幅を持たせて開発しているのかもしれません。この点、昔の麺よりも良くなっている気もします。

最近、改めて使い始めたサンプルロースターですが、ちょっと投入に難があって、予熱もそこそこに焙煎を始めることが多かったのですが、5分間予熱してみて、驚くほど、改善したので、本当に今更ですが、予熱の重要性を再認識しました。

なにせ薄っぺらいステンレスの板とブリキでできたようなものですから、そんなに蓄熱する要素は無いようですが、それでも焙煎開始時の火力一つとっても段違いに下げないとうまくいかないのです。そして焙煎のペースが本当に早い。これまでと比べて1,5倍速以上に感じるほどです。具体的には外側のシルバースキンが剥がれ始めて、色づいて出てくるのが大体3分前後早くても2分半くらいがいいかなーというお豆で1分半くらいでかなり深く色づいた状態で剥がれてきてしまって、慌てて火力を修正すると言ったパターンになってしまいます。

今のところ、ハゼの開始は6分より遅くできないか試行錯誤しているような、新しい条件でまだ始めたばかりなので手探りですが、ノズルを都市ガスに最適化した条件だと炎も安定してきていますので、かなりディスカバリーの焙煎と遜色ないところまで来ています。ちょっとカバーをめくって排気の調整の真似事をしてみたりしていますが、どれほど効いているのかはっきりしないくらいのロクに排気の調整もできない条件を思えば、十分過ぎるほど。

で、予熱3分を試してみたら、ほぼ十分なようです。最初30秒全開で、残りは焙煎開始時の火力に合わせる設定です。

旧フジの3キロの場合、そこそこ安定して煎れている条件ではいわゆる宙点(中点)は2分半から3分未満くらいに収められる感覚でしたが、このタイプの焙煎機の場合、ほぼ半分かそれ以下の時間でボトムに達する条件がベストに近い。無駄に長いより、短い方がいいのですが、やはり限界はある。

ということはおおよそ、トータルではフジでの焙煎より1分から1分半程度早めに焙煎が終了するタイミングで降ろすのがベストと言っていいはずです。

時間で言えば、スペシャルティ(風)の焙煎なら7分半から8分半位(投入に20秒前後かかっているので投入開始からカウントすると8分から9分くらい)。

特殊な焙煎でなければ9分以上伸ばさないほうが良さそうです。シティ・フルシティ以上の焙煎はまた別かもしれません。

予熱も含めて12分というのはかなり効率的。冷却に5分以上かかっているのは改善の余地あり。

後、焙煎中の飛び散りは手網ほど気にならないのですが、冷却時の飛び散りはなんとかしたいところ。このあたりは業務用の焙煎機は流石に考えられています。

冷却部分だけでも小型化して売って欲しいと思うくらいです。

ちょっと火力を緩めると、ハゼのスタートはいきなり9分台に…

追記 予熱3分間で何バッチかやってみた結果、5分程度とった方が安定して良さそうです。4分以上で次回色々やってみて比較してみようかと思っています。