The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

桜の季節に

実は2月ごろから花粉症の症状に悩まされていることもあり、いろいろなことが滞っていましたが、なんとか桜の季節になって持ち直すことに。

先日珍しく3桁近くのアクセスがあったようですので、久しぶりに更新する気になりました。ご無沙汰しております。

ここのところ、しばらく様子を見ていた自分の味覚について、あるテストをしてみてとりあえず合格と思えたので、早速、実験再開に向けて準備中。

テストといっても単純にただある食べ物を試しただけです。

記憶する範囲で完全に味覚が正常だった最後のタイミングで食したのが北九州で自分が生まれる前から定番だったらしい、肉まん1個でした。これ、その日までは知らなくて生まれて初めて食べた銘柄だったので、それなりに印象は残っていました。もともと肉まんなんて興味はなかったのですけれど、もうひとつ、たまたま試したそこそこ有名な店のものが期待外れだったので、入れ替わりに口直し代わりにこれはどうかと手に取ってしまったんですよね。

これ、味付けのベースはラードを標準以上にたくさん使ったところと創業当時ならそこそこ珍しかったであろう黒胡椒が効果的に使われていて、和風の醤油ベースのソースでとてもシンプルな味、化学調味料を多用した感がそこまでないのと、側の饅頭部分のできがなかなかで1個でも満足できるボリューム感です。餡はそこまで肉肉しくないかわりに滲み出た肉汁の旨みがしっかり饅頭部分に行き渡っている。餡の部分に色々混ぜ込んでカサ増しした感じがありません。たくさん肉があってもミンチが塊になって詰まっていたら食感も悪くなって、がっかりですけど、こちらはそんなことはなくて、しっかり大きめに刻んだたまねぎ等と上手にこねられていて、とてもいいバランス。ジューシィーな肉汁感が主体となっています。肉まんからキクラゲや生姜やザーサイの味がめだってもがっかりですからね。1ヶ月半前に試した時は、なんでこんなのがいいのかというレベルでまったく美味しく感じなかったのですが、先日同じものを試してみたところ、饅頭部分に肉汁とラードが染み込んだ感じとか、いい意味でムラになっている餡の具合とか、小麦の味とか、11月の終わりに食べた時の印象以上にしっかり感じられたので、OKとしました。

全体に、若い頃の味覚に戻っている感じはありまして、 100%というより、120%なのかもしれないくらい、舌先の分解能は十分に回復しており、ある種の雑味に敏感になった感じもしますし、特に、敏感になりすぎた分、20代の頃と変わらないくらいに、一定以上の深煎りに関してはいくらかは受け付けにくくなっている気はしますけど、むしろこの方が一般の方(特に女性)の感覚に近いかもしれないと思いますので特段悪化したとも思えず。

ただ、もともと鼻炎があるので、鼻先の匂いの感度そのものはそんなに高くありません。これは、20代の後半から発症したアレルギー性鼻炎が万が一治ればもう少しなんとかなりそうですが。

今はむりくり、薬で抑えるしかありません。

もう少し住環境を整えればなんとかなるかなといったところ。

コーヒーは肉まんよりはるかに繊細でしょうといわれそうですけど、コーヒーの多様性がどんなに広くても、一般ウケするコーヒーも焙煎も大体はある範囲に収まる。

だけでなく、基本、ある一定以上の品質の豆のその素材のよいところがどれだけ引き出されているかが鍵だと思いますので、そういう意味では、ごく普通の料理や食べ物と大きく隔たるものではないと感じています。

ところで最近、コーヒーについてはここ数年評価の高いあるミルを試しています。

確かに入門用としては完璧に近い。かも。