The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

ガス工事と排気カバー外しと

新しくガス供給業者と契約してしっかり2本立てでボンベを立ててもらいました。

ついでに屋内にあった陶器釜の熱を逃すためのカバーを外してから初めて焙煎してみたのですが、火力は2割以上アップしたのではないかという感覚があり、また排気もいつものようにいかないので、もうこんがらがってしまって、わずか4バッチ目で降参してしまいました。いつもだったら排気を上げてバランスが取れるところでまったく取れない。排気を上げても周波数に比例して風量が上がらない感覚がある。どうも何か詰まっているのかもしれないのですけど、動かした結果かはっきりせず。またドラムの隙間に挟まって止まる豆の量も飛躍的に増えてしまって、なんだかおかしい。

早々と火を消して振り返るも原因は判明せず。

とはいえ、まず、ガスの圧力も少し上がっているのですが、たぶん、ガスの安定度が飛躍的に上がっているみたいです。外に出したことでボンベも特に夜間は冷えるので密度がますようです。それでゲージに表示されるガス圧以上のカロリーアップに感じる。特にゲージの下の方はひょっとしたら3割4割の違いがあるように感じます。ガス圧に換算すると倍までいかないものの、0.6kpaが1.1kpa位、0.4kpaが0.7kpaに相当するかもしれないくらいの違いです。この辺りになると絞っても赤火が出やすくなるし、ゲージ圧の表示も少し誤差が増えるのでとても扱いにくくなってくるレンジですからなおさら。→これはサブバーナーが全開でつけっぱなしだから余計に拡大して感じられているわけです。逆にいうと正味の変化量は10%未満と思われますが、なんだか体感上はそれ以上に感じます。ということで今の状態に合わせて操作体系を見直さないといけなくなりそうです。

ボンベのサイズや設置場所が変わるとこんなに違うのかと驚くばかりです。

後、上部にあって邪魔に感じていたカバーが焙煎機の暖まり具合にも地味に影響していたらしいのが取ってみてはっきりわかります。→これは焙煎機の周囲の空気の体感からおおよその温まり具合を感じ取っていた感覚がずれたのと、排気から一部、戻ってくる空気の流れが大きく変わってしまったことが影響しているようです。

やはり排気の出口を改めてしっかり工作してからでないと安定した結果を出すには向かないと感じます。あまりやりすぎると、これまでの感覚が通用しなくなるので考えものですが、その辺りは窓を開けて対応するしかありません。

今回、自分の体調にそこまで問題あるとは思っていなかったのですけれど、なぜか、まったく焙煎の進行が判断できなくてとっても困りました。

それと、一回、全体を分解して組み直してみる必要がありそうです。

焙煎量としては大したことはないですが、回数からすればそろそろメンテの時期ではありますので、久々にドック入りです。

r103改の適正焙煎量の下限値を探る③

カンピュータの指示に従って750gから始めた先回のテストでしたが、やはりそのまま750gで3回続けて、次に800gと言った具合に試して行った方がもっとはっきりした結果が出たという気がしました。

念の為、今お借りしている場所の水道の水をそのまま使って再評価したところ、一番好ましいと感じられたのは800gで焙煎したバッチでした。900gがより無難で次点、700gが僅差で続き、1.6kgのバッチは少しもやもやしているものの、多分落ち着くところに落ち着きそう。750gのバッチはやはりというか、最初のバッチだったこともあり、少しこのままでは利用しにくい雰囲気が。ということでちょこっと脱酸素剤の力をかりてみようと思っています。

よくみてみると、800gでのバッチは表面に程よくムラができていて、それでもなおかつ内側には十分に火が入っています。少し焙煎がすぎたかもと思っていたのですが、逆にこれがムラの程度とうまく、噛み合っていまして、あまり尖った酸味を感じさせず、農園指定の名前通りのフレーバーをそこはかとなく主張しています。焙煎としては成功といえると思います。

必ずしも750gにこだわらず、650から900g位の幅で豆の状態に応じて可変させてもいいかもしれないのですが、次回は単純に750g 800g 850gで複数回やってみて比較してみてもいいかもしれません。豆は違うかもしれませんが、同じように焼けるかどうかです。

自分は思うに、ある程度、豆の状態に応じて初期の火力を調整する必要はありますが、基本的に特に理由がなければその後、火力の調整をする必要はないと考えています。

もちろん、予定のコースを大きく外れそうな時や暴走気味な時、逆にあまりにスローペースでどうにもならない時は仕方なく修正せざるを得ないわけですが、極力そういうのは避けるべきで、そうするとバッチ数が繰り返すとだんだん火力の調整は後半部分だけになって、後はほとんどベタです。

できれば豆の投入量だけで調整して、すべての豆を全開で焙煎できたら楽でいいのになあ、といつも思ってしまうクチです。

ものぐさに聞こえるかもしれませんけど、コーヒーの場合例外的に、豆が発熱する分のケアが必要となるのである程度、後半の修正は仕方がないとしても、一般に調理の過程で頻繁に火力を調整したりするのは意味がないわけで、できれば最初から一本焼きできた方がいいはずです。余計な操作をすると、焙煎後のエージングがヘンテコリンな経過を辿ることになって、カオスになります。コンテストで勝負するなら別ですけど、豆売りには向かないと思います。

r103改の適正焙煎量の下限値を探る②

本来、純粋に科学的にアプローチするなら100gで12バッチ、200gで12バッチ、と言った具合で3キロくらいまで合計360バッチくらいやってみて評価すべきでしょうけれど、そこまで時間もコストもかけられないのでこれまでの焙煎の経験と合わせたカンピュータ演算で推論しております。

カンピュータの指示により750gでスタートした1バッチ目。少し深く入ったのはそうしないと内部では生の部分が残りやすいからでした。できればもう少し深くいくべきだったかもしれないところ。もしくはもっともっと念入りに予熱すべきでした。2時間半では足らなかった可能性があります。全く同じようなことをしても、もしこのバッチを3バッチ目または4バッチ目に持ってこれればほぼ間違いなく当日のベストバッチになったはずです。

2バッチ目は600gでうまくコントロールできず、オーバーロースト気味の風味で尚且つ、少し不完全感があります。これは単に操縦ミスと言っていいかもしれませんが、あまりに扱いにくい量は考えものです。再度試す必要を感じないほどの扱いにくさでした。次回試すとしても650gからにしようと思います。

3バッチ目700gで程よい焙煎度に収まっています。100gの違いで随分扱いやすくなりました。でも本来ならベストバッチになっていいタイミングの割には弱い。あまり無理できない原料であることもありますが、もう少し多めに入れた方がさらに焙煎しやすかった上におそらく結果も良かっただろうと思います。

4バッチ目800gでの焙煎は安定感のあるレンジに入ります。反面、結果は少々退屈で単調になってしまっています。ここいらは少々焙煎も深めに入りすぎており、操縦ミスの疑いのあるところですが、保管条件や抽出次第でどうにでもできる範囲かとは思います。

5バッチ目の900gでの焙煎はある意味ベストのロースト具合で焙煎度としては3バッチ目とほぼ同等でより安定感のある仕上がりです。時間が経っても豆が汗をかいたような感じにはならないでしょうし、おそらく長く楽しめると思われます。

6バッチ目の1.6kgは時間とガスの無駄かもしれません。豆は扱い方次第でどうにか使い物になるかもしれませんが、ガスをたくさん使って時間もかける割に結果はあまり思わしくない。800-900gを2回やる方が操縦できる幅が増えて、色々やりやすくなるので、ある焙煎量を超えたあたりから、複数回に分けて焙煎するか、まとめて2,5kg焙煎するか検討した方が良さそうです。今回は試していませんが、いずれ、1キロから100g刻みで上げていってどんな感じか試してみてもいいかもしれません。

やはり豆がある程度入った状態でないとおおよそ10バッチ未満のバッチ間ではすぐに焙煎機全体の温度が下がってしまって、最適な条件から外れてしまいますのでその点では多めの方がいいのですが、焙煎の自由度みたいなものは減ってきて窮屈になってきます。

それと最初の1、2バッチ目は今の所、鬼門です。この辺りをケアするためにフロントパネルとバックパネルに温度センサを再度設置してもう少し探ってみようと思っています。

ちなみに今回230度あたりで理想的なパネルの温度を維持しながら温度平衡に達するポイントが見つかりました。このポイントを少しでも下げることができれば少ない量でも一定して煎ることができるのですけれど、この条件ですと、やはり2kg以上連続して焙煎して、10バッチ、12バッチ以降は3キロ、4キロ入れるくらいのやり方をしないとテンポ良くいけないのは道理です。

ある程度は釜の特性として受け入れるべきでしょうけれど、もうちょっと扱いやすいレンジでうまく合わせられないか、やってみる予定です。

いずれもっといい方法が見つかるかもしれませんが、当面は最初の5-7バッチを200gくらいで初めるか、ねんごろに予熱してから、中長時間焙煎もしくは深煎り前提でゆっくり温めながら予熱の延長で2バッチ程度行って、3バッチ目から普通に750gくらい入れて焼き始めるというパターンが現実的かもしれません。

r103改の適正焙煎量の下限値を探る

当日の評価ですので、暫定ですが、ざっくりと

1バッチ目 750g 焙煎中からバッチグーと言いたくなるフィーリング。この焙煎機で初めて1バッチ目でOKという感覚がありました。翌日評価してみると、焙煎どの割に少し重い感じがします。やはり1バッチ目というのもありますし、もう少し焙煎量を増やした方が無難なのかもしれません。

2バッチ目600g 扱いづらく感じます。750gと比べて火力や排気の調整がシビアです。じゃじゃ馬と言われたかつての1キロはこんな感じじゃないかと思うほど、200gでの焙煎以上に扱いにくい。ある意味トリッキーな焙煎には向いていそうですが、あまり再現性に劣るようでしたら、却下という感じはあります。→1バッチ目に比べると少し焙煎度がすぎていますが、その割に不完全感が残っています。

3バッチ目700g 予熱の時間が長めだったことを考慮するとこの辺りからベストバッチの可能性のあるレンジです。2バッチ目より遥かにいい。そして扱いやすく感じます。→翌日はこなれていい感じですが少しだけ、不完全感が感じられたバッチです。

4バッチ目800g 少しおっとりとした3キロのオートマ感が出てくる焙煎量です。逆に攻めた焙煎が少しやりにくくなっていきそうな予感はあります。→このバッチは少し焙煎度が行きすぎてしまったことが影響していると思いますが、4バッチ目なのにこの状態ですと、この量を選ぶ理由はないかもしれません。

5バッチ目900g この辺りが最新の3キロでのメーカー推奨焙煎量の下限です。本来の3キロの持ち味をさらに強く感じますが操作感は冒険しずらい感じがでてきます。→ただし、焙煎度の設定はバッチリだったようで、翌日の評価はほぼベストに近いところにいます。

6バッチ目1.6kg このレンジは焙煎量の割にもっとも火力が要求されるレンジになりまして、またもや全開のベタ踏みでも不足気味。もう少し行きたいけれど、排気もこれ以上は搾りたくない、となると、結果は今一つ。3キロの持ち味も感じにくい。

火力をさらに1割から2割ほどアップすると結果は良さそうですが、たぶん、そこまでしても、3キロ以上行った時の結果には影響しても、期待するほどこの量では改善されないでしょう。

やはり2.5kg近く入れた状態に比べるといいところがありません。

結果は、暫定ですが、700gないし900gあたりが比較的スクリーンサイズの小さい農園指定クラスの普通のグアテマラ基準で妥当なところで、少し極端なことをしたい場合、豆によっては650gくらいまで落としてもいいかもしれないと思いました。

800g以上はどちらかというといっそ、  2.5kgくらいで一発でいけた方がよさそうな感じはします。ただ、900gで上手に煎れた時の結果と2、5kgあたりの結果はある程度揃いやすいとは思いますので、穏やかな焙煎で済ませたい場合、一律900gでいってみてもよさそうです。

ということで650g-900gの間で焙煎の幅が取れて、そこそこ扱い安く、また再現性も取れそうな焙煎量は700-750gあたり。ということになりそうです。

これだと5kgの豆で200gで複数回テストローストして残り6バッチ、1キロの豆ならそれぞれ1バッチはできますから、標準化するにはいい頃の数値かと思います。

ある程度密度や水分量によって増減させた方がうまくいく可能性もありますが、基本的な釜の特性というのは火力アップしようが排気アップしようが、ほとんど不変だということがわかります。

3キロの適性焙煎量とは

現状の自分の3キロは12000kcal/h近く発生させられる条件ですが、実は200g焙煎している時のガス圧の設定は控えめにいってもディスカバリーで200gぐらいいっている時とほとんど変わらないのです。実際にはサブバーナーは最初から最後までほぼ全開なので、デスカバリーと6倍を超えるガス消費量の差があることになります。

いくらなんでもこれは勿体無い。少なくとも6倍は煎らなくてはならないというふうに考えると、1200g。ディスカバリーのベストの焙煎量は100g以上300gまでとすると、幅を持っても、600-1800g位。クォリティ重視としても、最低でも600gは焼かないとあんまり勿体無い。実際には900g-1200g位焼いても良さそうに思えます。

では1キロと比較してどうか。1キロの5.7倍のカロリーを発生させていますが、1キロの焙煎量を250-750g程度とすると、その約6倍で1500g~4.5kg程度焼けても、あるいは焼いても、いいのではないかということになります。

ということで、やっぱり、最大4キロ位焼いてもぎりぎりいいでしょ、というのはここでもいえます。排気はどうにでもコントロールできる条件なのですから。

実際、3キロでも200gからいけますが、バッチ感の温度調整に時間を取られてかなり効率が悪い。予熱の時間を考慮しなくても1時間に平均3バッチは難しい。下手すると2バッチがやっと、いろいろ火力の条件をかえてみたりしても、揃えるのは大変、毎回だと、ちょっとやってられない感じになります。

ということで、これを解消して、テンポ良く焙煎できる最小焙煎量が見つけられたら、そこで固定してしばらく焼いてみようと思っています。

ちなみに冷却器のサイズから適正焙煎量を考えると大体600-900gまでが、攪拌モーターを使わずにスムーズに冷却できる範囲となります。これだと、時折、表と裏を返すようにする程度に軽く手で混ぜるだけでハンドピックしながら冷却してすぐに下ろすことができて、効率は良い。

その気になれば、4.5キロでも焙煎して冷やせるとは思いますが、少し時間もかかるし、焙煎度によっては少し豆が飛び出しやすくなると思います。

ちなみに以前の条件だと、1-2kgの範囲はまだまだ熱風の利用効率が十分に上がらなくて、焙煎しにくい。500gから1キロの間は伝熱に頼ってギリギリ焙煎できている感じでムラにはなりやすいがなんとか焙煎できている感じ。500g以下は話にならないという感じでした。今、200gからいれているわけですから、これ以上いれて悪くなるはずはありませんが、結果は如何に。

デカフェ屋としての再出発

先日、試しに少量焙煎したカフェインレスと某スペシャルティクラスのグアテマラを再評価してみました。

両者ともクラストを割る時に少し、焼き芋感のある焦がしカラメルフレーバーがするところまで焙煎しており、焙煎時間も12分前後かけた状態で、焙煎直後は焙煎した本人すら、どちらがどちらかブラインドでは判断がつかないレベルでしたが、ようやく落ち着いてきて、たまたま購入した廉価版の電動ミルで比較してみたところ、なんとデカフェの方がしっかりとしたスペシャルティ感が出ていて好印象です。

むしろ、普通のスペシャルティの方が霞んでしまう。

もっと工夫すれば逆転もあり得るでしょうけれど、やはり無駄に高いと言い切れないところがありまして、デカフェでも結構いけそうです。無理に産地の特徴を残そうとすると、どうにもカオスな世界に入り込みやすいのですが、そこを抜けてあるところまでいりあげると、思いのほか、すっきりクリアなカップに変貌してくれるので、下手なスペシャルティよりも断然飲みやすく、癖もなくてとっつきやすい。

ただし、問題はデカフェを焙煎していると、5バッチ、6バッチもすると辛くなってきてしまうんですね。普通のコーヒーなら12バッチくらいなんでもないのに。

あまり安いのは置いといて、きちんとした品質のものでしたら、20バッチくらいなんでもないんですが、これは困った。

仕方がないので、普通のコーヒーと半々くらいに焼いて行こうかと思います。

それと、どうしても産地の特徴がほとんど消えかかるくらいまでいってしまわないと。どうしてもコーヒーらしさが感じにくいんですよね。

ですから、デカフェを何種類も扱うというのはなしにして、原則1銘柄で追加で限定もう一つ。その中で焙煎で差をつけて3、4種類くらい。

それからスペシャルティのうち、クォリティの高いものに限って、数量期間限定で1種類という感じで行ってみようと思います。

デカフェ専門店というのはなかなかに難しそうです。

ただ、煎り方でそれなりにアクセントつけたりはできそうですので、それなりに面白いといえば面白い。

ある意味、焙煎が主役になりやすいわけですからね。

と、その後、再評価の最中に、あるところから急激に雑味感が増してまいりましたので、今回採用予定だったデカフェの銘柄は迷宮入りとなる見込みです。

日本でも有数の販社の商品なのになあ。残念。

125gでのロースト12連弾を評価する

グーグルーのクロールの対象から外れているんでしょうね。ほとんどアクセスはなくなりました。というかほぼ100%セルフカウントではないかと。

カフェインレス 125g

1、2バッチ目 評価外

3バッチ目 ナッティー。ブラジルと勘違いする人も出そうなフレーバーわずかにアンダー気味に残った部分にじわじわ反応が忍び寄ってこういうフレーバーになった感じ。

コーヒーとしては足が速いと思われますが、タイミングよく飲めばそれなりに面白く楽しめるもの

4バッチ目 少しフローラルな雰囲気さえ感じさせるカフェインレスらしくないフレーバー。ある意味ベストバッチ。

5-6バッチ目 安定感のあるバッチ。4ほどの華やかさはないがおそらく日持ちはすると思われる。

間に2時間ほど、バーナーをつけっぱなしの状態が続いた後の後半戦

7バッチ目(カフェインレス)評価外

8バッチ目(トミオフクダ煎りすぎ。2、3週間経って評価すれば別の価値が出るかも) 

9バッチ目 流石のトミオさん。普通にSCAAスコア88点クラスと同列に並べてもそんなに遜色を感じられない優しいコーヒー

10-11バッチ目 9バッチ目より控えめな印象はあるが落ち着いて飲めるブラジル

評価時点では適度な酸味もあり、穏やかで飲みやすい

12バッチ目 販社のいうにはスペシャルティの中でもトップクラスということでした。確かにトミオさんの上位版というかアップグレード版に感じますが、初めての焙煎ということもあり、格の違いをみせつけるといったほどの違いは感じません。→さすがに冷めると少しずつ本領を表してきて、ちょっと別格感はあります。全然崩れないどころがインプルーブアンドインプレシブ。

銀座の有名店が出しているコーヒーとかに比べられるとちょっと華やかさは弱いと感じますが、なにせ焙煎後24時間経っていないので仕方ありませんし、焙煎量を増やしただけでかなりの部分自動的に解消されるはずです。

面白いのは、最初の1バッチ目、2バッチ目はよほどまぐれ当たりしないとあまりいい結果にならないのはどんなに量を減らしても変わらないこと。どんなに念入りに予熱をしても、3バッチ目から、通常が4バッチ目が当日のベストの焙煎という形になりがち、という傾向は125gまで焙煎量を減らしても同じだったこと。(間を開けずに7。8バッチ以上連続した時はまた別の世界が待っているわけですけど。)

今日あたりは今の設定での実用的な最小焙煎量はどのあたりにあるか、もう少し試してみようと思っています。

125gでのロースト12連弾

排気ファンにチャフが詰まりやすくなっていたのを改善してから、最初のバッチで試しに125gでの焙煎を連続12バッチやってみまして、ちょっと発見がありました。

この量だと釜がいつまで経ってもあたたまらなくて、永遠に予熱が終わらない感覚さえあるのですが、すこし排気を絞り気味にして、バーナーの火力設定を0.8kpaあたりに固定すると、今の季節だと250度あたりで温度平衡に達して、そのまま2時間キープできました。この状態だとフロントパネルもバックパネルもほぼ理想的な状態まで加熱されます。ただ、ここから投入に適した温度に落ちるのを待つと、その間にあっという間にパネルが冷めてしまうんですよね。

やはりある程度の量を一定にして連続焙煎した時と同じにはなりません。

なぜか今回は200gでの連続焙煎とは違って、ほとんど釜が温まってゆく感覚が持てず、最後まで未熟な条件のままで終わりました。

ということは一部の特殊な豆以外はこの焙煎量で無理やり焼こうとしても無駄かもしれません。いずれ機会があれば再挑戦することにして、当面この焙煎機の最小焙煎量は200gとすることにしたいと思います。

というか、今回後半に焼いたブラジルみたいな豆の場合、250g以上とか、300g以上にした方が良さそうな気がしてきました。あきらかに一部の密度の高い豆と比べて、受け止められるカロリーが低く、なおかつ水分量も少なめなためか、いろいろなむずかしさがあります。デカフェモカの方が扱い方によっては自分にとってはコーヒーらしく感じられるくらいのところがあります。

アフリカの特に高知産の豆とブラジルとの間にはコーヒー豆と言っても大きな差があり、小豆と大豆くらいの違いはあるように感じます。

同じ豆としては扱えないですねえ。改めて思いました。

ローストカラーの判断

最近、自分の焙煎機でのローストカラーの変化の度合いが大きく変わりまして、どうも時間が経てば経つほど、内側のロースト具合を反映した色合いに変化してゆくというのは従来通りですが、内側までムラなく熱が入りやすくなった分、これまで以上に深く見える傾向が出てきました。

とくに少し焙煎に時間をかけてしまったものはその傾向が強い。

今になってローストカラーアナライザの利用も視野に入れないと正確に判断は難しいのではないかと思うようになってきました。

もっとも今の条件で慣れてしまえばこれまで以上に狙ったところに持って行けそうではあります。内側と外側のギャップが相対的に縮まっているわけですから。

久しぶりに気になってローストカラーアナライザについて調べてみました。

新しいLIGHT TELLSのローストカラーアナライザでは粉にしたときの粒度の揃い方(UNIFORMITY)、さらに粒度分布まで一瞬にして測定してくれるみたいでとても便利かと思いますが、残念ながら、自分が一番みてみたいと思う、一粒一粒ごとの焙煎度の分布は流石に測れないようです。

まあ、無理ないと思います。映像処理部分の分解能が高ければ粒度分布を見るのはワンショットで可能と思いますし、ちょっとCPUにコストをかけて処理能力をあげれば簡単に実現できます。というか本当はiphoneのカメラ程度でも周辺の光環境をうまくこんとろーるすれば同等以上のことはできるはず。これは確かにミルの性能の違いを比較したり、焙煎の仕方がどれくらい粉砕後の粒度に影響するか調べたり、ミルの刃の交換時期を判断するにはとても役に立つでしょう。

しかし、日々のバッチのロースト具合を管理するという立場からは肝心な部分が手付かずのままと感じます。

そうはいっても、ここをさらに機能アップしようとすると、測定スピードや精度を確保するハードルはとてつもなく高くなるので、当面は世の中に出回ることはなさそう。

それとも、どこかの新興国のメーカーがやってくれるでしょうか?

自分にとってはオリジナルモデルと新型の実際の有用性は大差ないと感じます。

とはいえどうせ買うなら新しい方がいいやとなってしまいますよね。どうしても。

ライティングの見直し

 

ライティングの見直し

焙煎に使わせていただいている場所の照明を見直すことにしました。補助的に用意したスタンドをかざせば十分と思い込んでいましたが、やはり天井についている照明の影響が無視できないのと、壁の状態がもともとあまり正確に色を反映する条件でないので、せめて照明だけでもいいものにしないと色の判断はできないと感じたからです。

基本、豆の保管や管理に使う場所はすべて演色性の高い蛍光灯に統一していたのですが、作業スペースを予定した部分と豆の保管スペースが当初の予定から逆転してしまって、LED照明の部屋と蛍光灯の部屋とが入れ替わった状態がそのままになっていたのをうっかり忘れていましたので、こちらをさっそく入れ替え、そして。

昨日は焙煎スペースにもともとついていた古い蛍光灯を高演色性タイプに交換した上で、冷却器の真上のスペースに新しい照明を追加して最低限必要な照度が得られるようになりました。

今の自分にとってはあともう少し明るさがあったらと思う暗さですが、焙煎に使う手前のスペースについては特に困ることはなくなりました。

本当は白かグレー系の色で壁を統一できるといいのですが、なにしろ、トタンと木材だけの空間なので、塗りたくても内装の壁自体が存在しません。

仕方がないので少しでも照度を稼いで、尚且つ白い紙などを背景にして色を判断することにしようと思います。