The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

NO2でNO1、もとい、ONLY ONEを狙えるか?

 ブラジルのNO.2といえば、一応、スタンダードのトップグレードとなっています。

正直、バブル崩壊の遥か前から、コーヒーを飲んできた自分にとってはあまりいいイメージはなかったです。

ナッティってナニ?という感じ。落花生の薄い小豆色の皮だけを集めて口に入れたみたいな薄っぺらい味しかしないとずっと思っていました。

わざわざ手間をかけてハンドドリップまでしているのに、ブラジルはないだろ、とか、そういう風に思っていたのです。

そうはいっても、昔から生産量では随一のブラジル、初めて煎り始めたのはブラジルでした。それも84年当時、1キロ、3000円もしたブラジルの手摘みブルボンスクリーン19メッシュ。今となっては当時と同じような豆はどこでも買えませんし、ブルボンであの粒ぞろいの大粒はまずありえません。19.5メッシュと言ってもいいくらい。つまりほとんど20に近いんじゃないかという大粒。マラコジッペならともかく、あのブルボンで。パーチメントの残りもない綺麗な豆でした。

小さな小人たちが日本人向けに一粒ずつ丁寧に磨いたのではないかと思うくらい。血管豆なんてほぼゼロ。

それがフルシティ くらいで手網で焙煎しただけで本当にありえないくらい贅沢なカップに変貌しました。

今考えても、その当時と同じ豆が手に入ったら、今のブルマンの7割くらいの価値が出てもおかしくないくらいだと思います。

これ、まったく軽々しいナッティなっていうもんではなかったです。ワインで言えば、(ボルドーの年代物とは比較にならないととしても※)フルボディのカルベネソーベニョンで、手摘みで丁寧に作られたアメリカ大陸産で半年以上、本物の樽で寝かせた品という感じ。

特別に高価だったり貴重というほどでもないけど、混ぜ物のないしっかりとした作りでそこそこ体にもよさげ、けど、庶民が普段使いするには少し高級すぎるかもしれないプチ高級なテーブルワインといった感じのポジションです。当時は本物かどうかわからないブルマンよりはるかにいいと思っていました。

そこまでしなくても、もっとお手軽な、ほとんどがぶ飲みできるテーブルワインみたいなコーヒーの銘柄をあげるとしたら、今ならコロンビアやらガテマラとかもいいとは思いますが、小倉の方に受けやすいのは、やっぱりブラジルみたいです。

最近、ドリップバッグに合わせて挽き目を細かくしているのですが、本当に、生のアーモンドの新鮮なやつとか、生の落花生を塩ゆでにしたやつとか、フライであげていないカシューナッツとか、ピーナッツバターとか、そういうありとあらゆるナッツ類のいいところを集めたようなフレーバーが本当にしてくることがあるということを最近、発見しました。

NO.2、結構、いいかも。どうでもいいけど、ブルマンのNO.1もついでに焙煎して見たので、明日、テスティングしてみようかと思います。

※くろちゃまめは下戸なので、ワインといっても基本は料理用ですので、そのような高級なワインを実際に嗜んでいるわけではありません。いつもは料理に使って惜しくないと思うクラスのワインしか購入していません。これまで一番贅沢したときでも、リーデルの一番安いグラスが買えないくらいのものですから、しれたものです。お金があったらコーヒーにかけた方がいくらかマシです。