The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

初号機の課題 

現在使用中のロースターは実用に関していろいろな課題があります。

まずは

①回転が安定しないこと。

オリジナルですと、軽量なのでなんとかぎりぎり成立しているのですが、モーターとドラムをバネで連結する方式なので、どうしてもある程度の偏心が避けられません。どうかすると、焙煎中にゴトゴトいい出したりすることもあります。蓄熱性を上げるために重量をましたり、焙煎量を増やしていると、ときどきドラムがロックして、コンロから転がり落ちそうになるので、やけどしながら、慌てて抑えたりしています。

いつも緊張して安心して焙煎できないのが困ります。音も、かなりの騒音ですのでとても落ち着いて焙煎できる環境とはいえません。

 

②ドラムおよび本体の蓄熱性がないこと。

これは必ずしもデメリットではないのですが、市販のほとんどの焙煎機はドラムや本体に蓄熱したカロリーを利用して、焙煎初期の熱量供給を確保し、焙煎を安定させていているので、同じことをやろうとしても、うまくいきません。サンプルロースターとしては、困る部分です。

③ハウジングが熱で歪んでガタガタいうこと

ステンレスの薄いプレス品なので、焙煎中の熱でひずみが解放されて、5mm以上あるはずのクリアランスがゼロとなり、あちこちに当たって、すごい騒音を出して、これは①とおなじですけど、止まってしまったりします。当たっている部分を加工すると、またその熱で全体が歪んで別の部分が当たったりします。

余裕をみて隙間が大きくなると、今度は焙煎に影響します。
ということで、今のやり方自体は実験機としては成立しても安定して焙煎してそのデータを生かして、大きなロースターで再現するということには向きません。

④火力の調整が意外に難しく、流入する空気の温度が調整できない。

業務用のコンロとしても、一般のコンロとしても、20分の一くらいまでカロリーを絞れる優秀な性能なのですが、それでも、ギリギリ絞っても、バーナーの炎に触れた空気の温度が高くなりやすく、なおかつムラになりやすい。これはこのコンロの効率が良すぎることが一つの原因のようです。調理用としては優秀なのですが。。。。。

時折顔を出す、渋みやえぐみは火力調整の問題と考えられるので、熱源について、さっそく見直すことにします。

対策は次回。