六甲の水なるものが昔から売られているくらい、水に恵まれているという神戸ですが、確かに、都会の水にしては、癖らしいものは感じられず、わずかに炭酸っぽい風味を感じたのは、気のせいかもしれません(浄水器を通るときに何かあった?)。六甲の水はペットボトルで売られていて馴染みがあるせいか、水だけでいえば、そんなに特別には思えないし、筑豊の水のような甘みは感じませんが、代わりに、コーヒーの味がボケることがありません。
とある喫茶店のコーヒーは深煎りで大阪の名店の味に酷似した苦味主体のテイストでしたが、神戸の水で淹れると、あったかいうちはその苦味はさほど気になりません。
とてもアルコール類に合いそうな水でもあります。
どおりで灘が神戸に、いや、日本酒といえば灘といわれるわけです。
なんとあわせても、基本相手の欠点を突かず、あちらこちらをほんちょっとずつ底上げして持ち上げてくれるような、縁の下の力持ち的な要素のある水に感じました。
普通に自宅で淹れても美味しく入るからか、本格的な専門店のはずが、いつの間にか豆売り専門に切り替えるところが多いようで。
参りました。