The Coffee Roaster House

just around five pounds retreat

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

おいしさの起源 ④

美味しさの広がりを3次元的、あるいは多次元的に表現しようとして論を進めると、ちょっと長くなりそうです。 かといって、途中を端折ってしまうと、ある一つの地点に収まってしまいます。 そこに至るまでに過程を順に追ってお話ししたいと思っていますが、相…

おいしさの起源 ③ おいしい料理が売れるのではなくて・・・

売れているのがおいしい料理である。 これは何を隠そう、サイゼリヤの創業者の言葉です。 一見、大してこだわりのない大衆向けのレストランの経営理念と受け取られがちですが、この言葉には確かに真理の一端が表現されているように思います。 多くの人に受け…

おいしさの起源②   

さて、ミクロの微生物の世界から、マクロの高等生物の世界まで。 基本生物はある一定のまとまりとして生命活動するのが普通かと思います。 細菌でさえ、コロニーを形成するように、です。 特に動物のように、太陽からエネルギーを取り出す仕組みを持てない。…

本日のディスカバリー

あいかわらず、250g入れると20gないし30gほどこぼれてきます。 そこで230g入れると、こぼれてきたのは2粒。 225gでやっとゼロ。 二分の一ポンド焙煎機ですね。これだとミディアムでも焼き上がりで200gは いくらなんでも厳しい。なんとか2…

その後のディスカバリー

只今、予熱の条件やら試してみています。 今の所、200gまではOKですが、250g突っ込むとドラムと前蓋の間に沢山豆が詰まって、ついには蓋を押し上げてしまい、豆が出てきてしまいます。 メーカー公称焙煎量はやはりサバを読んでいるのか、それともこの…

おいしさの起源 ①

言葉との関係で人間にとってのおいしいについて考察してゆこうとすると、あまりに深い話になってしまって、コーヒーの美味しさに辿り着く前に、さまざまな文化論など寄り道がたくさん生じて、収集がつかなくなりそうですので、すこし話を戻して、再び、地上…

ダンパーの役割

火力とのバランス次第とはいえ、ダンパーをぎりぎり絞った条件のままで固定で焙煎していると、せいぜい飲めてもミディアムまでで、ハイ以降はとても飲めないという感じになりがち。 逆にダンパーを少し開け気味であれば、ミディアムでは物足りなくて、もう少…

名古屋のみずを試す②

送っていただいた名古屋の水道水のペットボトル。 水単体としての良さもさることながら、コーヒーにも合うようです。 八ヶ岳周辺の水とはまた違うし、東京郊外や関東の条件のいいところとか福岡市近辺の名水クラスの水とも、そして、くろちゃまめの実家周辺…

ちょっと名古屋の水を試したり

何度かドリップバッグをお送りしている方にお願いして、名古屋の水を送っていただきました。 中京方面に遠征した際も、名古屋市周辺の水や空気は都市の規模からすると、信じられないくらい良いと思っていたのですが、送っていただいた水で随分前に作成した何…

久しぶりの遠征

ここのところ、あまり出かける機会がありませんでしたが、ちょっと出かける用事がありまして、関門海峡を渡りました。 本州の道は本当に走りやすい。そして、水も空気もまた違うんですなあ、これが。 深煎りで評判のお店に入って一服。と言ってもモカを3杯…

続x8 おいしさの基準

おそらく、ほとんどの人にとって、おいしい、という言葉は、幼少期から食事を共にしてきた家族との団らんの記憶とともにあります。 よく、自分はなんでも美味しく感じてしまうから、食べ物の味などよくわからない、とか珈琲の味なんてわからないとおっしゃる…

続x7 おいしさの基準

もし、ひとりひとりの人間が無自覚のうちに記憶の奥底の原体験に引きずられて現実の世界をありのままに感じれなくなっているとしたら。 同じものを味わっても。お互いに違うことを感じているわけで、永遠にわかり合えない事になってしまいかねません。 実際…

続x6 おいしさの基準 言葉以前の世界

人間は言葉に縛られて、あるがままの世界を感じることが不可能に近く、難しくなっているとしても、かつては、言葉に縛られることなく、ありとあらゆる世界の刺激を受け止めていた時代、幼少期はあったはずです。 ですから、味覚に対しても、野生動物と同じよ…

続 美味しさの基準x5 後編

大脳が単純な情報の保管庫ではないことは明らかです。 ただ、脳の働きについてはまだわかっていないことも多い。ですからまず、わかっていることから話を始めようと思います。 ここでいう情報とは、ひとつは自分自身の過去の体験から蓄積されたもの。 これは…

続x5 おいしさの基準 前編

ここまでのまとめ。ひとことでいえば、人間は自分の体に取り込んで良い。 と思えるものを、おいしいと感じるようにできている。ということです。 (ひとりひとりによって、その判断の基準は異なるわけですが) さて、人間は視覚優位で物事を認知するとも言わ…